U:傷ついたチョボ子
※曖昧な記憶を元に書いているため、若干事実と異なる部分もあることをご了承下さい。


ついに、念願のジュノへと辿り着いたアリアン
久々の都会の空気を楽しみつつ、懐かしきジュノを散策していた時のことだった。

アリアンは一匹のチョコボと出会うことになる。

チョコボレースの最高峰ウィン・バストゥークラリー
歴史あるそのレースにて、後世、無敗の伝説と数多くの名レースを演じることとなる。
唯一無二の相棒との出会いであった・・・

クエェ・・・

オスカー少年「こいつはチョボ子、以前人間に酷い目にあわされてね・・・」
オスカー少年「それ以来、ちっともエサを食べなくなって・・・衰弱する一方なんだよ;;」

傷ついたチョコボ・・・
ハゲ親父の執拗な虐待にあい、すっかり人間への信頼を失ってしまった哀しきチョコボ・・・
だが、誠意を持って接すれば、必ず分かり合える!!
そう思ったアリアンは、少年に約束するのだ

アリアン「ワイに全て任せとき!コイツに・・・笑顔を取り戻したる!!(どどん)」
オスカー少年「もう・・・頼れるのは貴方しかいない!!(涙)」

そう、これは・・・ある傷ついたチョコボと、心優しき少年の心暖まるストーリー・・・

さぁ・・・お食べ?

アリアン「さぁ・・・何も怖がることあらへん。ゴゼビ草大好きやろ?食べや?(にこり)」

そう、チョコボの好物といえばゴゼビの野草
愛を込めて差し出すことで、彼女の凍てついた心を溶かしてやろう

アリアン「遠慮せず食べぇや?(にっこり)」
チョボ子「ク、クエェ!!クェッ!!クェェェ!!!」
チョボ子(直訳)「に、人間!!来るなっ!!アンタなんか嫌い!嫌いよ!!」
※翻訳:畑○憲

だがしかし、人間を恐れるチョボ子に、アリアンの愛は届かない・・・
恐怖心に捕われたまま、何とアリアンに対し、攻撃し始めたのだ!

チョボ子「クェッ!クェェッ!!クエ!(げしげし)」
アリアン「い、痛ぁっ!!!・・・せ、せやけど・・・耐えるんやアリアン・・・(涙)」
アリアン「コイツは今まで散々、人間に酷い目に合わされてきたんや・・・」
アリアン「怒ったらアカン・・・ワイが、敵やないことを・・・教えて・・・」

チョボ子「クェッ!クェェッ!!クェッ!クェッ!!(ガツンガツン)」
チョボ子(直訳)「死ねッ!死になさい!!この腐れ外道!クソガキッ!どチビッ!」






ぷちっ

ゴラァ!

アリアン「・・・・・・・・・調子に」




アリアン「乗るなや!この畜生がぁっ!!(どがーーーん)」
※動物は火を恐れます。

うらぁ!

アリアン「ワイのエサは食われへんてか?!(怒)」
アリアン「あぁん?焼かれるか?焼き鳥になっとくか?んあぁ?」

チョボ子「ク、クェェェェェーーーッ!!?」
チョボ子(直訳)「ひ、ひぃぃぃぃぃーーーっ!!?」

どりゃぁ!

アリアン「食え!!食いさらせ!!」

チョボ子「クエェェェ〜〜〜〜!!クェッ!クエエェェ〜〜!!」
チョボ子(直訳)「イヤァ〜!怖い!怖いよぅ!!お母さん助けて!!(号泣)」

げしっ

アリアン「つべこべ言わんと食うとったら、何も痛い目ぇ見ることないねん!(げしっ)」

Alian はチョボ子の足を蹴っとばした!

チョボ子「クエェッ!クエ・・・クエェェェェ・・・」
チョボ子(直訳)「い、痛いっ!!・・・アタシ何も悪いことしてないのに・・・うぅ(しくしく)」

どっちやねん!

アリアン「食うか食わんか・・・・・・」

アリアン「はっきりせぇや!!(ずがーん)」

チョボ子「ク、クエェェェェェェェェェェ〜〜〜〜」
チョボ子(直訳)「ひ、ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜」





チョボ子「・・・ぱくっ」

す、凄いよ!

オスカー少年「す、すごいよ!!食べた!!食べたよ!!」

そう、アリアンの熱い心が、ついに傷ついたチョコボに通じたのだ!

オスカー少年「あんなに人間を嫌ってたチョボ子が・・・人の手からエサを貰うなんて・・・」
オスカー少年「すごいです!ボク・・・感動しました!!(尊敬)」
アリアン「ふふん・・・まぁな、こんなんチョロイもんや♪」
アリアン「どや?美味いか?お替わりはナンボでもあるんやで?遠慮すなや?(にこり)」

チョボ子「ク・・・クェ・・・クエェ・・・クェ・・・」
チョボ子(直訳)「ハイ・・・ご主人様・・・遠慮ナク・・・イタダキマス・・・」

・・・やるな

ブルータス「おめぇ・・・なかなか筋がいいな・・・」
ブルータス「ひょっとすると・・・すげぇ獣使いになれるかもしれねぇ」

アリアン「ふふん・・・ま、天才やから当然や」
ブルータス「これを持ってきな・・・お前になら安心してこれを渡せる・・・」

Alian はチョコボ免許証を手に入れた!

チョコボげっつ!

かくして・・・伝説が始まる・・・

最速と云う名の・・・

伝説が・・・

ゴー!

アリアン「行くで!通天閣1号!!」

チョボ子改め通天閣1号「クエエェ・・・」
チョボ子改め通天閣1号(直訳)「仰セノママニ・・・」

ゴーゴー!

アリアン「何人たりとも・・・」

ゴーゴゴー!

アリアン「ワイの前は走らせへん!!」

見てみぃ・・・

アリアン「・・・見てみぃ・・・あの夕日を・・・」
アリアン「まるで、ワイらの前途を祝してるみたいやないか!」
通天閣1号「クエェェェェェ・・・」
通天閣1号(直訳)「ハイ、ソウデスネ・・・」

アリアン「世界を獲ったる!!(燃)」

自らの輝かしき未来を夢見て・・・
いつまでも・・・いつまでも・・・
沈みゆく夕日を眺め続ける一人と一匹であった。

つづく

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