V:悪夢再び
※曖昧な記憶を元に書いているため、若干事実と異なる部分もあることをご了承下さい。


セルビナ・・・

かつて、幾百もの偉大なる海の男達が、この地より旅立って行った・・・
ある者は、そのまま帰らぬ人となり、
またある者は、巨万の富を手に入れ、見事に凱旋を果たした。

見果てぬ夢と、栄光・・・そして挫折
人生のあらゆる理を許容する、夢見る都

ぱぁ〜〜ん

ワイもこの地より、旅立とう
ひとつなぎの財宝を手に入れ、そして、世界に君臨する

偉大なる海の王となるために!


と、入港する船を眺めつつ、ひとり感慨に浸っていると・・・

こ、この邪悪なフォースは?!

何やら、すぐ真横からひそひそと聞こえる男女の喋り声・・・
と、聞こえてくるのは何とも艶っぽい大人の会話?!(どきどき)
う、浮気か?!それとも不倫現場なのか?!(汗)

と、意を決して聞き耳を立てるませタルが一匹・・・

どきどき

オレンジ姫「・・・いけないわ、王子!こんなとこ・・・誰かに見られたら」
シルス王子「ふふ、構わないさ。見せ付けてやればいい・・・僕らの愛を」
オレンジ姫「で、でも・・・もし、父に今日の密会がバレたら・・・」
オレンジ姫「私達、きっともう逢えなくなるわ・・・」
シルス王子「だったら君をさらうまでさ・・・何者にも僕らの愛の邪魔はさせない!」

わくわく

オレンジ姫「どうして・・・どうしていつもそんなに優しいの?」
オレンジ姫「貴方の瞳に見つめられたら、私・・・もう・・・」
シルス王子「愛しているよ。オレンジ姫・・・世界で唯一人の・・・僕だけの太陽(にこり)」
オレンジ姫「・・・・・・・・・王子(うっとり)」

うきうき

オレンジ姫「・・・でも、駄目・・・貴方と私は、決して一緒にはなれない・・・」
オレンジ姫「憎み合うふたつの国・・・その国境を挟んで生まれてしまった以上・・」
オレンジ姫「それは、所詮望み得ぬ夢に過ぎへんのよ・・・(涙)」
シルス王子「だったら!・・・だったら戦争を終わらせたらいい!」
シルス王子「たとえ何年かかろうとも・・・僕達にはそれが可能なはずや!」

ぱにぱに

アリアン「・・・100年に渡る人々の憎しみは、そう簡単に消せるものでわないわ・・・」
アリアン「絵空事やいうことぐらい・・・貴方にも分かっているんでしょう?」

アリアン「諦めてどうする・・・君の僕への愛はその程度だったと言うんか?!」
アリアン「そ、そんなことない!愛してるわ王子!誰よりも・・・誰よりも貴方だけを!!」
アリアン「僕もだよ!姫!!誰にも渡さへんで!!」

アリアン「あぁ!王子!どうして貴方は王子なの!!」
アリアン「好きだ!姫!!心ゆくまで君にフォーリンラヴ!(はぁと)」







シルス「・・・・・・・・・。」
オレンジ「・・・・・・・・・。」

・・・オイ

シルス「・・・何を勝手に人のセリフ作ってんだ?」
シルス「いい加減な事を書くとどうなるか・・・言ったよな?」

アリアン「・・・ぎ、ぎくぅ?!(汗)」

はっ?!

ハッ?!

ふと気付くと一面色とりどりに咲き乱れるお花畑に・・・
ど、どこやここは?!さっきまで確かにセルビナに・・・(あせ)

シルス「何度言ったら分かるんだ?」
シルス「・・・臨死体験、してみたくないか?(にこり)」

アリアン「あ、あの世はいやぁぁーーーーーっ?!(涙)」

はっ?!

オレンジ「・・・どうしたのアリアン君?顔色が悪いわよ?」

ハッ?!
な、何なんだ?!・・・ゆ、夢だったのか?!(汗)

シルス「大丈夫か?ここは陽射しが強いからな・・・少し休んだほうがいいんじゃないか?」
アリアン「だ、だいじょぶや・・・ちょ、ちょっと、何か・・・寒気がしただけで・・・(汗)」
シルス「そっか・・・それならいいんだ・・・それなら、な(にこり)」

セルビナのうららかな午後のひとときは、
こうして何事もなく、平和に過ぎてゆくのであった・・・

つづく




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黒き死神「次にやったら命はないぞ?そのこと・・・ゆめゆめ忘れるな。」
黒き死神「・・・ふふ、ふふふふふ」

アリアン「ひ、ひいぃぃぃぃーーーっ?!;;」


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