第57話:魔晶石を奪え−in オズトロヤ−
※曖昧な記憶を元に書いているため、若干事実と異なる部分もあることをご了承下さい。


偽善結社ムラッチェカンパニー

今、巷を騒がせている噂の偽賊・・・もとい、義賊である。
領民から多額の税金を徴収する領主、賄賂を受け取り私利私欲の限りを尽くす政府高官。 そんな悪人達から金品を強奪し、そしてその奪った金を弱き人々に分け与える。 そんな庶民の救世主、それが大盗賊ムラッチに率いられた義賊集団 偽善結社ムラッチェカンパニーである。

今や、その名は街中に轟き、有名な劇作家ケロン・ド・ボーマルシェによって歌劇『サブリガの詐欺師』が発表され、一世を風靡しているほどだ。

入団するんだ!

そして、今日・・・僕はずっとずっと小さい頃から憧れていた、偽善結社ムラッチェカンパニーについに入団することができたんだ。 僕だって戦える。もう子供じゃないんだ!!

アリアン「決して足手まといにならないように、精一杯頑張りますっ!!」
ムラッチ「期待してますよ〜、頑張って下さい(^▽^)」

プルルン「よろしくでふ〜♪仲良くやってくでふ〜♪」
ケロン「一緒に頑張ろう!これからよろしくv」
ミモ「分からないことがあったら何でもおいどんが答えてあげるおー」
シルス「オレぁシルスってんだ、夜露死苦っ!!」

みんないい人たちばかりで安心しました。ちょっと不安だったけど、これから楽しくやって行けそうです♪よーし、頑張るぞーー!!(えいえいおー)

ここが今回のターゲット・・・

さっそく初仕事です。ドキドキドキドキ・・・あぁぁ!落ち着け僕!!絶対成功させるぞぉ!

今回のお仕事は、ここオズトロヤ城です。

アラゴーニュ地方を治める領主ヤグロポンティス公爵の居城です。 ムラッチ様のお話によると、このヤグロポンティス公爵って人はとてもとても悪い人だそうです。 罪もない旅人達を襲って、金目のものを巻き上げてるヤグード山賊団も実は公爵の私兵だそうです。ほんと許せません。 だから奪われたお金を取り返してあげなくっちゃ!!

ドキドキ・・・がんばろぅ

決行は深夜です。ヤグードは鳥目なので、闇夜に紛れて作戦を実行すれば間違いないですねっ! 失敗しないように気をつけなくっちゃ・・・

プルルン「落ち着いて殺れば失敗しないでふよっ♪でも、実はプルもドッキドキしてるでふ〜♪うふふ」
アリアン「・・・う、うん、落ち着いてやれば大丈夫だよね・・・落ち着け、落ち着け僕・・・」

・・・あぁっ?!見つかっちゃった

ヤグーリア「きゃ、きゃぁぁぁぁぁぁ!!だ、誰っ?!ど、どろぼうよぉぉっっ!!」
アリアン「あっ、あぁっしまった!!ち、違うんですっ、どろぼうじゃ・・・あ、いえ、どろぼうなんですけど・・・えっと、怪しい者では・・・(あせあせ)」
ヤグーリオ「こ、この盗人めっ!うちみたいな貧乏な家に盗みに入ったって盗るもんは何もないぞっ!ヤグーリア・・・下がってなさいっ」
ヤグーリア「お、お兄様っ・・・あ、危ないわ。わ、わたし・・・お父様を呼んでくるっ!!」

あぁぁっ?!どうしよう・・・こっそり忍び込んだハズなのに見つかっちゃった!!僕が、僕がヘマしちゃったからこんなことに・・・どうしよう、みんなで逃げなきゃ・・・(あゎゎ)

ムラッチ「落ち着いて新入り君。ここからがお仕事ですよ〜(^▽^)」
プルルン「ぐっふっふ・・・落ち着いて殺るでふぅ♪助けなんか呼ばれる前に血祭りに上げるでふよっっ♪」
シルス「ゲラゲラゲラ!ヤグの血は何色だろうなぁ!ヒッヒッヒ、これがなきゃ義賊なんかやってらんねぇゼ!!ゲヒヒ、グヒヒヒ」
アリアン「え?!えぇ?!み、みんな・・・何言ってるの?!(あせ)」

お下がりをっ!

ヤグスチャン「お嬢さま、お下がりを・・・ここはわたくしめが!」
ヤグーリア「じいや!ご、ごめんなさい・・・死なないで、今助けを呼んでくるわっ!!」
ヤグスチャン「ふふふ、わたくし・・・このヤグロポンティス家に仕えることができて幸せでした・・・さぁ!来なさい賊どもっ! このヤグスチャン、老兵と言えどもタダでは殺られませぬぞっ」

ケロン「ぷっ・・・没落貴族の執事風情が何を粋がってるんだよv」
ムラッチ「無駄な抵抗はやめて大人しく切り刻まれなさい!ふふふ」

焼かれちゃえー

ケロン「切り刻むのもいいけど、焼き殺すのもいいかもね!鳥は鳥らしく串に刺されて焼き鳥になっちゃいなv」

ヤグスチャン「あ、あぁぁぁぁぁ!!お、お嬢さま・・・お嬢さまの花嫁姿・・・さぞお奇麗なのでしょうなぁ・・・ぐ、ぐふぁっ・・・最期に、ひとめ・・・見たか、った・・・ぐ、は・・・無念・・・(ぱたっ)」

ミモ「あひゃひゃひゃ♪焼き鳥いっちょあがりでつぉ♪ササっとレモン汁掛けて焼酎と一緒にやるのがオツなのよね〜」

追いついたでっふよ〜♪

プルルン「ほ〜ら、追いついたでふよ〜♪せ〜っかくじいやが命がけで逃がしてくれたのに、ちんたら走ってるから追いつかれるんでふよっっ!」

ヤグーリア「じ、じいやを・・・じいやをどうしたのっっ!!私の、私の大切な家族をっ!」

ミモ「(ぼりぼり)・・・ん〜〜やっぱ年寄りは肉がいまいち固くって美味くないよねぇ」
ヤグーリア「ま、まさか・・・まさかじいやを・・・イ、イヤァァァァ!!ゆ、許さないわっ!絶対に許さないっ!」

な、なんでこんなことに・・・僕の憧れてた偽善結社ムラッチェカンパニーは、こんな、こんな酷いことをするハズないのに。 庶民の味方のヒーローは、たとえ相手が獣人だって・・・こ、これは何かの間違いで・・・(ガクガク)

シルス「おら、そこの新入りぃ〜!さっきからガタガタブルってんじゃねぇよ!お前も殺れよ、スカっと脳天ハイになるぜぇぇぇ!ヤレよ!ヤレっ!ほら、殺っちまえっ!!」
アリアン「ぼ、ぼぼぼ、ぼく、そ、そそそ、そんな野蛮なこと・・・だ、だって、そんな、相手は女の子で・・・」

ムラッチ「貴方、何さっきから甘っちょろいことを言ってるんですか。この世は弱肉強食、殺らなきゃ殺られるんですよ。奇麗事だけで世の中生きていけると思ったら大間違いです。さぁ、武器を手にとってその女をブチ殺しなさい・・・それができなければ・・・どうなるか、分かってるんでしょうね?(^▽^)」

うわぁぁぁん

アリアン「うわぁぁぁぁぁぁんごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃ::」

ボカッ!!

ヤグーリア「あ、あぁぁ・・・ヤグッツィオさま・・・あい、して・・・(ばたっ)」

ムラッチ「なんだ・・・やれば出来るじゃないですか(^▽^)」
アリアン「う、うぅぅ・・・ごめんなさい、ごめんなさい(号泣)」

おのれぇぇ

ヤグーリオ「ヤグ・・・ヤグーリア・・・お、おい、嘘だろ・・・あんなに、あんなに楽しみにしてたのに、お前が、ツィオのとこに嫁ぐのを・・・う、うぅ・・・許さない、貴様らだけは許さないぞ!!」

ミモ「やっぱ若い女の肉のほうが柔らかくて美味しいでつわー(もぐもぐ)」
プルルン「んもぅっテンチオったらぁ〜、スケベなんだからぁ〜♪(///」

もう、もうイヤだ・・・こんなこと、こんなことがしたくて入団したんじゃないのに!!僕は、弱者のために・・・力になろうと・・・

アリアン「もぅ、もぅこんなこと・・・やめましょう・・・(涙)」
ミモ「やっだ、聞いた?この子ったら何かシラけること言っちゃってるわよ。」
プルルン「空気嫁よっ!この腰抜けクソ野郎っ!!」

・・・団長

アリアン「団長・・・僕、もうこんなこと耐えられません・・・あまりにも酷すぎますよ!!団長だって家族が居るでしょう?愛する娘が居るんじゃないんですかっ!!こんな・・・こんな目に自分の家族があったら、団長だってイヤでしょう・・・」

ムラッチ「私の家族に手を出す人はこの世の地獄を嫌と言うほど味わせてやりますよ^^」
アリアン「・・・だ、だったら!!!」
ムラッチ「でも、あいつらは私の家族じゃないでしょう?(^▽^)」

ムラッチ「団を抜けたいのなら止めはしませんよ?今ここで、貴方の背中を軽く押してやれば済むだけのことです(微笑)」

ムラッチ「でも安心して下さい。抜けないと言うのであれば・・・貴方は私の家族も同然ですよ。一蓮托生です(^▽^)」
アリアン「・・・う、うぅ、死にたくないよぅ(涙)」

キサマらっ

ヤグロポンティス公爵「き、キサマらっ!!な、何ということをしてくれたのだ・・・誰の差し金だっ!!ただで済むと思うな!」
ヤグロポンティス公爵夫人「あぁ!私の可愛いリオとリア・・・今お母さんが仇を!(涙)」

ムラッチ「ふっふっふ・・・依頼人のことは明かすわけにはいかないんですよ。だが、貴方が居なくなれば潤う人も居るということです(にこり)」
公爵「ま、まさか?!そうか・・・教皇派の連中・・・まさかこんな暴挙に・・・」

死んじゃぇ!

ケロン「せめて貴人らしく最期は歌で送ってやるよ!v」
ミモ「でたっww焼き鳥の歌っっwww美味しく焼っけちゃいなさいな〜♪」
プルルン「キャハハっ♪キャハハハ♪たっのしぃでっふぉ〜〜♪♪」

アリアン「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ・・・」

行くぞ〜

ムラッチ「さっ、余興はここまでです。奪るもん盗って帰りますよ〜(^▽^)」

ケロンミモプルルン「は〜〜い♪」
シルス「よっしゃ!!奪い尽くすゼぇぇぇ!!」

アリアン「僕じゃない僕じゃない僕は悪くない僕は何もしてない・・・許して許してゴメンナサイ」

宝物庫

僕は・・・これからどうなってしまうんだろう。この悪党達と一緒に・・・逃げることもままならず、これからも罪なき人々を殺めて生きていかねばならないんだろうか・・・

アリアン「教えて・・・教えてよフィック・・・(涙)」

金銀財宝!!

ヤグロポンティス家の宝物庫には、貧乏貴族といえどもそれなりの金銀財宝が眠っていました。

シルス「いやっほぉぅ!!お宝だ!お宝の山だぜぇぇぇぇ!!見ろよ、オイ!キラキラ光ってるよオイ!うはwすげぇぇぇww」
ムラッチ「まぁ、こんなもんですね。さぁ、みんな手分けして運び出して下さい。」
ケロンミモプルルン「は〜〜い♪」

シルス「当然山分けだよな団長?うへへ、オレはこの金ピカの首飾り貰っていいか?いいよな?へへw」
ムラッチ「・・・何を言ってるんですか。手に入れた金品は全て組織に帰属します。貴方には貴方の正統な給料が後日与えられます。さぁ、その首飾りを渡しなさい。」

シルス「ふっ・・・ざけんなっ!!博打ですっちまってよ、金ねーんだよっ!だいたい、いつも大金手に入ってるのにオレらへの給料少なすぎねぇか?お前が全部ガメてんだろ?」
ムラッチ「二度は言いません・・・給料日を待ちなさい。」
シルス「てっ・・・てめぇっ!!!!!??」

・・・うっ

グサァッ!!

ムラッチ「うっ・・・ぐっ、な、何・・・を・・・」
シルス「ひゃはは!ひゃ〜はっはっは!!前から気に入らなかったんだよっ!!お前のその偽善者ヅラがなっ!!けひゃひゃ、いいザマだゼぇぇ!」

ムラッチ「け、ケロン・・・見てないで・・・助け、なさ・・・い・・・」
ケロン「純金のガルカ像が欲しいんだけど、いいかな?」
シルス「あぁ!好きなの持ってきな!今日からはオレがこの団のリーダーだ!!」

ムラッチ「き、きさま・・・こんなことを・・・ふざけ・・・ぐはぁっ(吐血)」
シルス「おう、ケロン・・・コレはもう使いもんにならねぇから、どっかに捨ててきなw」
ケロン「了解リーダーv」

その後、偽善結社ムラッチェカンパニーがどうなったかは、また別の機会に・・・
それより、僕はこれからどうなってしまうんだろうか・・・

つづく

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