第61話:デビューへの道
※曖昧な記憶を元に書いているため、若干事実と異なる部分もあることをご了承下さい。


騙され続けて30余年。

溜まりに溜まった借金はもはや数千万を数え、田舎で帰りを待つ妻と子に会わせる顔のない偽善者ことむらっち。歌手デビューの夢は諦め、今日も借金返済に向けての金策計画に余念がない。(参照:冒険日記外伝第48話『アイドルへの道』

アイドルプロデュース作戦で一獲千金を夢見るむらっちだが、その為の資金すらままならない状況が続いた… この状況を打破すべく、己の身体に鞭打つ覚悟をするむらっち。その輝かしい未来に向けて。

かくして、巨匠ア・リアン監督の最新作の映画エキストラ応募に採用されたむらっち。アイドルデビューの活動資金を稼ぎ、かつ自らは映画界のカリスマスターになれるかも?と、分不相応な野望を抱いてしまう。 自らの演技を売り込もうとするあまり、映画撮影を台無しにしてしまったむらっちは、ア・リアン監督の不興を買って首になってしまった上に、激怒した監督に多額の賠償請求をされ、借金が数倍に膨れ上がってしまったのでした。(参照:Keron日記 2004/06/23「アイドルへの道〜外伝〜」

このままではヤバイ!

そう思ったむらっちは、次なる資金確保の作戦に乗り出すのであった。

ガンバルぞー!

むらっち「いいかい?真のアイドルたる者、その活動資金は自分で稼がなくちゃならない。無論、僕はマネージャーとして最大限に君達を補佐します。3人で力を合わせてデビューに向けて頑張りましょう^^」

アリアン「よーし!頑張るぞ〜〜〜♪」

・・・ぼそり

ケロン「・・・自信ないなぁ」

ククク

アリアン「大丈夫だよ!僕らみんなで力を合わせたら、きっと夢は叶うよ♪」

むらっち「そう、その意気ですよ!」

あぁ、何て素直ないい子達なんだろう・・・むらっちは、さらに決意を固めるのでした。
必ずこの子達をトップスターにしてあげよう、と。

ヒソヒソ

ケロン(・・・借金増えたみたいだけど、まだまだ絞り取れるかな?)
アリアン(いけるやろ?まだ自宅とかそこらへんの資産も残っとるしな)


むらっち「さぁ!行きますよ!!夢に向かってファイトですよ^^」
ケロンアリアン「はぁ〜〜〜〜い!!」

BCですか?!

むらっち「いいですか?このBCには芸能界で強い発言力を持つ姉妹が居ます。言ってみれば、叶姉妹が1人増えて、3姉妹になったようなものです。彼女達に気に入られたらきっとこの先、ゴージャスでセレブな芸能生活を送れますよ^^」

アリアン「・・・スキャンダルとか考えてないのかな?」
ケロン「何も考えてないんじゃない?」
むらっち「ん?どうかしましたか?さぁ、行きますよ!!」

きゃあああああ♪

悩殺長女「きゃぁぁぁぁ♪カワイイわ!カワイイ燕達よ!キスしちゃぉ♪ぶちゅぅ」
悩殺次女「んもぅ、お姉様ばかりズルイわ!あたくしにもキスさせてちょうだい♪むちゅー」
悩殺三女「若い子っていいわねぇ、吸い尽くしてお肌のツヤを取り戻しちゃぉ♪んちゅっ」



アリアン「ぎぃやあぁぁぁぁーーーんっんぐぅっっ!!1!1

映倫

※一部、青少年に不適切な表現が含まれるため、映像と音声を規制します。by映像倫理規定委員会

はぁ〜スッキリ♪

むらっち「・・・げふっ、は、激し過ぎる・・・嫁にもあんなプレイされたこと・・・」

アリアン「し、した・・・舌入れられた・・・(涙)」
ケロン「うぅ、もうお婿に行けない・・・(しくしく)」

悩殺長女「はふぅ・・・良かったわ貴方達♪」
悩殺次女「デビュー前のいたいけな子はたまらないわね♪」
悩殺三女「でも、お金が欲しいのなら、デビューしてからまたいらっしゃいね^^」

むらっち「・・・そ、そんなぁ;;」

スクープでふ!!

プルルン「な、何?あの若いツバメ狩りで有名な・・・ゴージャス悩殺3姉妹の家の前で、精魂尽き果てて倒れてるデビュー前のアイドルユニット、アリ&ケロ!スクープでふっ!!すっごいスクープゲットでふよっっ!!(ぱしゃっパシャッパシャッ☆)」

むらっち「あぁっ!!お嬢さん!な、何を・・・や、止めて下さいっっ、違うんですっ!!」
プルルン「特ダネでふっ!!さっそくウィンダス魔法新聞社に持ってくでふよっっ!」
むらっち「あぁぁ!!ま、待って!行かないでっっ!!(汗)」


アリアン(・・・言わんこっちゃないな)
ケロン(・・・・・・そうだね)

・・・何ゴブぅ?!

むらっち「くそっくそっっ!!あのアマっ!僕のアイドル計画を破綻に追い込むつもりですかっっ!くそっ!そうはさせませんよ・・・絶対に阻止します!どんな手を使ってでも!!」
ゴブ「ゴッ、ゴブぅ?!や、やめてゴブ・・・ゴブは何もしてないゴブっ!殴らないでゴブぅ;;」

ミモ「あっ、デビュー前の期待のアイドルユニットでつぉ!!プロモーションビデオの撮影か何かでつか?」

・・・八つ当たりゴブぅ;;

むらっち「・・・ハッ!?ぼ、僕としたことが・・・ごめんなさい。少し取り乱しちゃったようです。でも安心して下さいね。こう見えて、揉み消しは得意なんですよ。天賦の才がある・・・ってその道では有名なほどですから(^▽^)」

アリアン(・・・キレると何するか分からんタイプか・・・注意せんとな)
ケロン(だね・・・いきなりゴブリンに八つ当たりしだしたからビックリしたよ・・・)

ミモ「おいどん、2人のファンなんでつ!サイン貰ってもいいでつか?」
むらっち「さっ!気を取り直して次の作戦に取りかかりますよ!!」




ミモ「あの・・・おいどん・・・(´・ω・`)」

行きますよ!

むらっち「このBCには、マニア達には高値で取り引きされている世にも珍しい鉄砲魚が生息しています。上手く捕獲できたら一攫千金ですよ!!」

アリアン「確かその魚って・・・ジュノ大公指定の保護動物じゃなかったっけ?」
ケロン「だね、売り買いするとたぶん懲役刑食らうと思う。」
むらっち「ん?何か言いましたか?さっ!気合い入れて捕獲しますよ!」

惨劇

むらっち「ぐあああぁぁ、な、何ですか?!鉄砲って言うより大砲ですよ!!(ぱたっ)」

ケロン「ちょ、ちょっと!!なに瞬殺されてんスか?!う、うひゃぁ!こっち来た!!」
アリアン「ど、どああああああぁぁぁ、な、うわぁっ!!水が・・・水がぁぁぁぁ!1!!!1!」

・・・

むらっち「・・・・・・。」
アリアン「・・・・・・。」
ケロン「・・・・・・。」

・・・最後

むらっち「さて、2人とも今日はとても頑張ってくれて僕は嬉しいですよ。本日最後のお仕事はこのBCです。さっきの大砲魚には油断しましたが・・・アレは危険なので、こんどは少し安全なのをチョイスしてみました。カニですよ。カニ。硬質な甲羅は骨細工師に高く売れるし、上質な身は調理人に高く売れます^^」

アリアン(コイツ・・・まともな仕事も見つけられんのかいな・・・使えん奴やな)
ケロン(だね・・・何かもう疲れちゃったよ。早く帰って寝たいね)
むらっち「ん?元気ないですね?大丈夫!これが最後なんで頑張りましょう^^」






以下割愛

・・・こうなるのね;;

カニ「ふんっ・・・口ほどにもないわね。出直してらっしゃい!!」
むらっち「う、うぅ・・・僕のアイドル一攫千金計画が・・・借金返済が・・・」


アリアン「う、うぐあぁぁっぁぁぁぁぁ!!」


むらっち「ど、どうしました?!」

アリアン「い、痛いよぉ・・・足が・・・足が痛いよぉぉぉ(号泣)」
ケロン「っっ!!!」


ケロン「こ、これは・・・酷いよ!足の骨が折れちゃってる!あばら骨も、数本いっちゃってるかもしれないよ!!しっかりしてアリアン君!すぐに病院に連れてってあげるから!!」
アリアン「痛いよぅ・・・死んじゃうよぅ・・・えっぐえっぐ・・・病院なんて入院できるお金ないじゃないかぁ;;」

何てことだろう・・・僕はマネージャーとしても、人間としても失格だ。借金返済という不純な目的のために、いたいけな少年達を傷つけてしまった。この時、僕は自分自身に言いようのない憤りを覚えたんです・・・と、後にむらっちはその著書『偽善者、その生きざまの果てに』で語っている。(偽善社出版A5版オールカラー5800円(税抜き)

むらっち「怪我をさせたのは僕の責任ですから・・・僕が入院費を全て持ちます^^」
アリアン(・・・ちょろいな)
ケロン(だねv)

かくして、アイドルデビュー資金確保大作戦!は失敗に終わった。ただでさえ借金で首が回らないのに、この上、入院費でさらに借金が増えてしまったむらっち。果たして、彼は2人をアイドルデビューさせることが出来るのであろうか・・・

つづく

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